看護部
概要
看護部理念
患者さまに信頼される安心と思いやりの看護を提供します。
- 患者さまの権利を守り、患者さま中心の看護を実践します。
- 主体性と責任を持った看護を提供します。
- 病院経営に積極的に参画します。
- 地域に貢献します。
令和6年度看護部目標
- 安心と安全の提供
・事故防止・感染防止に努めます - 病院経営への参画
・診療報酬改定の取り組みを病院全体で強化し適切に行います - 接遇の向上
・明るい笑顔と優しい声かけで接します - 看護・介護の知識を深めるよう自己研鑽に励みます
・院内外研修に積極的に学習会に参加します
・学習成果を看護・介護にいかします - 地域に根差した看護・介護を提供します
・医療と介護の連携を強化し「地域完結型」を目指します
・包括ケア病床・療養病棟の効果的な運営を目指します
看護部挨拶
斜里町国民健康保険病院は世界自然遺産の町「知床」自然豊かな立地のもとにある地域で唯一の公立病院です。
看護部の理念として「患者様に信頼される安心と思いやりの看護を提供します」を掲げ患者様の権利を守り、患者様中心の看護を実践し、事故や感染のない安全で安心な療養環境の提供に日々努めております。
2019年4月から血液透析室を開設し斜里町の患者様が当院で治療できる体制が整いました。さらには2020年4月より地域連携室を開設し、2021年10月地域包括病床開設、地域の医療機関や介護施設との連携が強化されたことにより入退院支援を行うことが可能となり、外来・入院・在宅の患者サポート体制が構築され「地域完結型」医療をより一層取り組めるようになりました。
また当院は小規模ではありますが救急指定病院であり24時間体制の患者受け入れや急性期から慢性期のあらゆる疾患の入院に対し院長を筆頭に5名の常勤医と看護部、多職種との連携協働をし、チーム医療を展開しております。そして、看護部の強みとして皮膚・排泄ケア認定看護師、内視鏡専門技師、フットケアナース、認知症高齢者に対する研修終了ナースがおり専門性を活かした患者様の看護ケアを実践しております。今後も個々のスキルアップを図り質の高い看護の提供ができるよう自己研鑽に努めてまいります。
最後に総勢60名の看護スタッフには地元出身者ばかりではなく全国からの派遣看護師を含め明るく経験豊かなスタッフが揃い「あたたかく笑顔で優しく寄り添う」をモットーに患者様に寄り添い、その人らしい人生を過ごせるようサポートしてまいります。
(看護部長 太田 悦子)
看護部体制
勤務体制 | 2交代制 |
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看護方式 | 固定チームナーシング・受け持ち看護師制(一部機能別) |
看護師配置基準 | 地域入院料Ⅰ 13対1 (41床)、包括ケア病床 13対1(14床)、療養病棟 20対1(40床) |
看護職員数 | 看護師 37名、准看護師 9名 看護補助者 10名、看護助手 3名 計59名 |
病棟部門(一般病棟)
一般病棟は外科や整形外科、内科の入院に対応した41床と新設された地域包括ケア病床14床の病床を備えた病棟となっております。
一般病棟では、13対1の看護配置を行っております。一般病棟全職員、患者様に信頼される安心と思いやりの看護の理念のもと、患者様を第一に考えた看護の提供を目指します。当院にはリハビリ専門職が在籍しており、病棟とリハビリ部門との連携を密に取りながら、患者様の日常生活動作の維持や拡大に日々努めております。
また、地域連携室の開設により、療養後の退院先の相談や介護サービスの調整など今まで以上に強化されました。患者様が不安なく安心して住み慣れた生活の場に戻れるよう、精一杯看護、介護に努めて参ります。
(一般病棟師長 佐々木 紀子)
病棟部門(療養病棟)
療養病棟は一般病棟での治療を終え、医療と介護の継続を必要とする患者様を受け入れし、看護・介護を提供する医療療養病棟です。看護師・看護補助・看護助手がペアになり、入院患者様の受け持ちを行うことで、安心・安全な療養環境を提供できるよう日々努力しております。 ①患者の立場に立ち安心・安全につながる看護・介護の提供 ②安心・安全な療養環境の提供 ③チームワークを深めて協力しあう職場作り といった1年間の目標をモットーに経験豊かで活気のあるスタッフ一同と日々業務に取り組んでおります。
(病棟師長・排泄認定看護師 髙橋 雄二)
外来部門
1日平均150人の外来患者さまの診察介助・検査・処置を行っております。また当院は救急指定病院であり、時間外・土日・祝日の救急患者さまの受け入れも行っております。
診療科は、内科・外科・小児科・産婦人科に加え月に2回のストーマ外来、認知症外来(要予約)、月1回の皮膚科、発熱外来(完全予約)を行っております。
現在の外来スタッフは看護師9名、クラーク2名で構成されています。また内視鏡技師、皮膚・排泄ケア認定看護師が在籍しており、専門性を生かした患者さまの看護に努めております。
明るく経験豊かなスタッフが多く、斜網地区の皆様が安心し診療と治療が受けられるようにスタッフ一同日々努力しております。
(外来副師長 板緑 眞規子)
認定看護師 皮膚・排泄ケア認定看護師 髙橋雄二
皮膚・排泄ケア分野における専門の看護教育を受けた看護師で、主に創傷のケア・ストーマ(人工肛門・人工膀胱)のケア・失禁のケアなどを専門に行います。
当院での活動として、皮膚にトラブルが生じやすい方へのスキンケアや、排泄に伴い生じる問題に対するケアを専門的に行っています。また、院外活動としては訪問看護ステーションの看護師との同行や退院後の訪問ケアを行っています。
スキンケアや排泄ケアは日常的に行われるものであり、欠くことのできない看護の基本的な部分と考えています。この基本的な部分において専門的なケアをご提供することで、患者さんによりよい生活を過ごしていただけることを常に願い活動しております。
皮膚・排泄ケア分野におけるご相談は、患者さんだけでなくご家族の方、看護や介護に従事されている院外の職員の方などにも対応いたします。お気軽にご相談ください。
看護外来(フットケア外来)
入院期間の短縮化に伴い在宅ケアが重要視される現在、通院を余儀なくされる患者さんやご家族に対して寄り添った適切なケアが求められており、外来における看護師の役割は大きくなっています。看護外来とは、看護師が中心に支援・ケアを行う外来です。 詳しくは「その他外来」ページの「フットケア外来」をご参照ください。
地域連携室
令和2年度から地域連携室が開設し、医療、介護、福祉が協力し合って良い関係を築いていけるように頑張っています。今まで以上に多職種の連携を充実させ、「可能な限り住み慣れた斜里町で、自分らしく生活したい」患者様の希望が叶えられるように病院連携だけでなく、病院と介護、地域をつなぐ役割を担っていきたいと思っています。
前方支援(地域医療連携)、後方支援(退院、転院調整)、相談支援を行っています。斜里町の限りある施設や介護サービスをうまく「つないで」いけるように協力と指導を受けながら活動していきます。
地域連携の役割として
多職種の連携を密にすることで、地域医療の質の向上に寄与します。
患者様の来院から退院までサポートします。
地域の先生方との連携を強化します。
「困っていること、どこに相談していいかわからない」相談を受け、アドバイスをします。
地域の先生方からの紹介に対応し、窓口として対応、転院準備を行います。
地域の先生方へ適切な情報提供を行います。
入院早期より退院に向けての準備、支援、調整をします。
在宅での療養される方のサポートをします。
在宅復帰が困難な方へ転院などの支援をします。
退院調整部門としてソーシャルワーカーが同一部署で連携を図り、スムーズな退院・転院サポートをします。
各種医療相談、介護福祉相談、その他医療費相談
課題解決にむけてお手伝いさせていただきます。
(地域連携室師長 南出 由紀子)
チーム医療
患者さまに質の高い看護を提供するためには、チーム医療は欠かせません。看護師は、チーム医療の中心となり、患者さんとチームスタッフをつなぐ大切な役割を担っています。それぞれのチームでは、さまざまな専門分野のスタッフが連携し、カンファレンスや回診などを通して情報を共有しながら活動しています。
- 安全対策委員会
- 感染対策委員会
- 褥瘡対策委員会
- 身体拘束検討委員会・認知症ケア委員会
- 業務改善委員会
- 摂食嚥下チーム
- フットケアチーム
奨学金制度(看護師を目指す皆さんへ)
奨学生ふるさとUターン促進斜里町奨学金返還一部免除制度
斜里町では、将来、当院の看護師として勤務を希望する学生に対して奨学金を貸与します。この奨学金は、看護師を目指す皆さんの学校生活と、将来の夢を実現させるためにサポートをするもので、卒業後、当院の看護師として一定期間お勤めいただくと返還が免除される制度です。詳しくは斜里町ホームページをご参照ください。