研修医体験記7月
2020年8月11日
2020年7月の研修医体験記
2020年7月は帝京大学医学部附属病院の初期研修医2年目の先生が地域医療研修を行いました。当院は小さいながらも地域医療を担う重要な病院であり、先生にはプライマリケア医としてさまざまな疾患に対応していただきました。また社会的支援も含めて高齢者の生活をいかにサポートしていくかという地域ならではの課題にも触れていただきました。当院での経験が今後の先生に多少なりとも参考になれば幸いです。
先生からいただいた研修の感想を以下にご紹介します。
「この度は地域医療研修をさせて頂き有難う御座いました。斜里国保病院スタッフの温かいサポートがあり、充実した研修を行うことができました。普段、都会では気づけないこと、大学病院では学べない医療と真摯に向き合うことができました。地域医療では必ずしも専門性が必要ではなく、総合的な視野で1人1人の社会的背景を十分に考えた医療を提供することが求められるのだと思いました。
そして訪問診療という医療体制の重要性にとても関心をもちました。斜里町は広大な自然がある代わりに、医療機関へのアクセスが簡単ではありません。そのうえ、高齢な方々が多く、ひとりで通院することが難しい、通院すること自体が負担となる方もいらっしゃいます。そんな方々に訪問診療は非常に重要で、高齢者の増える日本全体として健康増進の要となる医療体系だと身に染みて感じました。
また、斜里町の自然の豊かさに感銘を受けました。ある日、病院を出た時にキタキツネに遭遇しました。キタキツネを見ることが初めての私はとても驚きました。それから知床に行った際にはエゾシカに遭遇しました。綺麗な自然が残るこの地域だからこそ、経験できた貴重な体験だと思います。
1ヶ月間という短い期間ではありましたが、斜里町から多くのことを学ばせて頂きました。研修期間中に携わった病院スタッフの方々、地域の方々にこの場を借りてお礼をさせて頂けたらと思います。」
引き続き東京でもがんばってください!
(写真撮影時のみマスクを外しています)