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研修医体験記8月~9月

 

 

2020年10月27日

2020年8月~9月の研修医体験記

 2020年8月から9月の2ヶ月に渡って当院の地域医療研修に従事したのは自治医科大学附属病院2年目の初期研修医の方でした。地域病院の環境に慣れてきた後には着実に診療経験を積み重ねていただきました。また、週末には道東の短い夏を楽しんでいただけたものと思います。黙々と診療に勤しむ先生の姿が懐かしく思い出されます。

先生からいただいた研修の感想を以下にご紹介します。

「2ヶ月間、斜里国民健康保険病院で地域医療研修をさせていただきました。

 大学病院の先輩の勧めと以前道東に旅行で訪れた時の自然の美しさの思い出があり、こちらで研修を希望しました。

 こちらで働き始めたさいは、入院患者さんの年齢層の高さや紙カルテなど、私が勤めている大学病院での環境と違い戸惑いもありましたがスタッフの皆様の指導、助けていただきすぐに慣れることができました。
 大学病院などと比べれば規模が小さく重症や専門の診療科が必要な患者さんを他院に紹介したり、網走や北見の病院に搬送する機会も多くありました。一方で、スタッフ間の垣根がなく他の診療科の先生や看護師さんだけでなく検査技師さんやOT、STさんなど他職種と密接に関わり様々のことを教えていただきました。

 病院では入院患者さんの受け持ちのほか外来、訪問診療、救急対応に携わらせていただきました。

 入院患者さんの受け持ちでは鑑別を挙げ、検査、治療方針を決め、退院の道筋をつけることを指導を受けつつも担当医として主体的に行わせていただきました。尿路感染症や心不全などの幅広いcommon diseaseからフレイルや老衰といった大学病院ではなかなかできない患者さんの担当の経験ができました。
 大学病院ではなかなか機会のない一般外来での診療は説明の仕方やフォローをどう行うのかなど学ぶことが多かったです。
 院長の訪問診療では地域に密着した医療を経験して、斜里町が地域で患者さんをどう支えているのか知りました。

 休日には知床をはじめ手つかずの道東の自然を満喫することもできました。斜里町は大規模な畑と斜里岳とオホーツク海がありとても美しい町で、大学病院に帰るさいは名残惜しく思いました。

 2ヶ月の研修で多くのことを学指導していただいた合地院長、石岡医師はじめスタッフの皆様がたご指導ありがとうございました。」

 

 大学病院でも引き続きがんばってください。

(写真撮影時のみマスクを外しています)